犯罪トピックス

警官装う詐欺 計3500万円被害 山形県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
山形県

2025年6月14日付 読売新聞朝刊・山形

 山形県警組織犯罪対策課などは12日、県内で警察官などを装った特殊詐欺被害が相次ぎ、60~80歳代女性3人が現金計約3500万円をだまし取られたと発表した。

 発表によると、村山地域に住む70歳代女性宅の固定電話に4月16日、NTTを名乗る男から「電話が使えなくなる」と連絡があった。警視庁の警察官を名乗る女に代わり、薬物事件で逮捕した「タカハシ」が女性に現金を渡したと話していると告げられた。

 その後、検事を名乗る男が女性に「あなたのお金を調査する必要がある」などとし、毎日現金50万円を引き出して保管するよう指示。女性は、金融機関の窓口で現金を引き出す際、職員に声をかけられたが、指示されていた通り「今後の生活のために手元に置いておきたい」と伝えていた。

 13回にわたって出金した現金は計1300万円。女性は5月14日、男からの指示で、その全額を紙袋に入れ、自宅敷地内にある自転車の荷台に置いた。紙袋はその後なくなった。

 庄内地域の80歳代女性、村山地域の60歳代女性も警察官を名乗る男らの電話を受け、それぞれ1000万円と約1152万円をだまし取られた。県警は、警察官などを装う詐欺が増加しているとして、注意を呼びかけている。

記事の絞り込み

TOP