電話詐欺１億１８００万円の被害　松戸の８６歳　千葉県

公開日: 2024.11.14

カテゴリー:

特殊詐欺

都道府県:

千葉県

2024年11月14日付　読売新聞朝刊13Ｓ版・東葛

　千葉県警松戸署は１２日、松戸市に住む無職女性（８６）が電話ｄｅ詐欺の被害に遭い、現金約１億１８００万円をだまし取られたと発表した。

　発表によると、５月９日に携帯電話会社職員をかたる男から「携帯電話を契約していないか」と女性宅に電話があった。女性が契約していないと答えると、警察官を装った男から「麻薬事件で逮捕した暴力団組員の家から、あなた名義の通帳と携帯電話が出てきた。疑いを晴らすには、あなたのお金を検査する必要がある」とうそを言われた。

　さらに査察官を名乗る男から預金額などを聞かれたうえ、女性名義の口座が開設され、自宅にキャッシュカードが届いた。その口座に現金を振り込むよう要求され、複数回にわたり計約５８００万円を入金した。

　また、現金をバッグに入れて、女性が住む集合住宅のポストの下に置くように指示され、８月上旬までに２回にわたり、計約６０００万円をだまし取られた。 　女性は警察官を装った男から１日２回の定時連絡を求められていた。連絡が取れなくなったことから、９月に金融機関に相談し、被害が判明した。