防犯活動ニュース

新聞販売店 防犯へ協定 所沢署 ドラレコ画像提供 埼玉県

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埼玉県

2025年6月25日付 読売新聞朝刊・埼玉2

 闇バイト強盗や侵入盗などの犯罪を防ごうと、埼玉県所沢市内の新聞販売店で作る「所沢新聞販売協会」は24日、所沢署と地域安全に関する協定を結んだ。新聞配達のバイクにドライブレコーダーを搭載し、市内を見守る“目”となって犯罪抑止につなげる。

 同署で行われた締結式には、読売、朝日、毎日、産経の各販売店の所長らが出席した。同協会の山川哲会長(県西部読売会所沢支部長)と、同署の森山稔署長が協定書に署名した。

 ドライブレコーダーの画像は、捜査協力に限り同署に提供される。配達用バイクへの搭載は近く、まず数台から始める予定だ。

 バイクには、犯罪を見逃さないというメッセージを込めたステッカーも貼り、防犯活動に協力していることを示す。同署が市内の高校などからステッカーのデザインを公募しており、秋にも完成するという。

 同署は人口約34万人の同市を管轄するが、パトカーは6台、交番は11か所で、警察官が市内のあらゆる場所に目を配るには限界がある。森山署長は、「日夜配達業務にあたる皆さんに地域の目として活躍してもらえることは頼もしい」と期待を込めた。  

 山川会長によると、協定締結のきっかけは、昨年10月に市内で起きた闇バイト絡みの強盗事件だったという。「市内を走る100台以上の配達用バイクで、犯罪抑止の役割を果たしたい」と、各店を代表して決意を述べた。

写真=協定書を掲げる山川会長(左)と森山署長(所沢市で)

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