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新聞配達時見守り県全域で 県と県読売会協定 中山間地域の高齢者宅 鳥取県

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鳥取県

2025年5月21日付 読売新聞大阪朝刊・鳥取

 鳥取県と県内19市町村、県内30の読売センター(YC)でつくる「県読売会」は20日、県庁で中山間地域の集落における見守り活動に関する協定を結んだ。新聞配達や集金などの業務で、火災や高齢者の変化などの異常に気づいた場合、地元自治体に通報する。

 一般家庭を訪ねる機会が多い事業者が行政の目の届かない部分をカバーする取り組みで、県が2008年度から実施。昨年11月に県と岩美町、同町の「YC岩美」が県内の読売新聞販売店として初の協定を結んでおり、見守りの範囲を県内全域に拡大する。

 遠藤俊樹・県輝く鳥取創造本部長と、19市町村を代表して鳥取市の谷口恭子・市民生活部長、YC倉吉・三朝の那須和弘代表が協定書を交わした。遠藤本部長は「今まで通りの中山間地域での暮らしが維持しがたくなってきている。見守りは生活を支える取り組みとして重要だ」と期待を込めた後、那須代表が「毎日の新聞配達で同じ道を通り、同じ家に行くことで地域の少しの変化にも気づきやすい。地域に貢献できるよう努めたい」と述べた。  県によると、昨年度は同協定による通報が60件あった。県内の高齢化率は33・9%(昨年10月時点)。

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