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詐欺電話防げ 録音機寄贈 町田署に300台 YCなどによる団体 東京都

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東京都

2025年4月19日付 読売新聞朝刊・多摩2

 相次ぐ特殊詐欺被害の防止に役立ててもらおうと、東京都町田市の不動産会社や読売新聞販売店「読売センター(YC)」など4社による町田署の協力団体「優和会」(志水哲也会長)は18日、詐欺電話を撃退するための自動通話録音機などを同署に寄贈した。

 寄贈されたのは、電話機や電話回線につないで相手への警告メッセージを流して通話内容を録音・再生できる自動通話録音機300台と、住宅のインターホン付近に貼って点検商法や悪質な飛び込み営業を撃退するステッカー1万枚。高齢者世帯などに配布される。

 同署によると、昨年、町田市内で確認された特殊詐欺は120件、被害額は約2億6000万円に上った。今年も既に27件、約1億5000万円の被害が確認されている。

 この日は同署で特殊詐欺の被害防止の協力店舗・個人に対する感謝状贈呈式が開かれ、伊藤文晴・YC町田木曽所長は「地域でビジネスをしている皆さんと治安を良くしたい」と取材に語った。  

 同署の江口博行署長は、コンビニ店従業員や金融機関職員らによる声がけなどの機転で、昨年82件の特殊詐欺被害が防止されたと指摘し、「警察の力だけでは限りもある。皆さんのご協力をいただき、街の安全を守る」と謝辞を述べた。

写真=贈呈式で記念撮影する江口署長(中央)、志水会長(中央左)、伊藤所長(中央右)ら(18日、町田署で)

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