SNS投資詐欺 急増 9月以降 被害5億円超 北海道 公開日: 2023.11.27 カテゴリー: 特殊詐欺 都道府県: 北海道 2023年11月26日付 読売新聞朝刊12版・道社B SNSを通じて投資話を持ちかけられ、現金をだまし取られる被害が、北海道内で急増している。被害額は9月以降で計5億円以上で、「投資アシスタント」などとかたり、専門用語を駆使して被害者を信じ込ませるケースが目立つ。 道内では、10月に十勝地方の50歳代女性が暗号資産の投資名目で1億1530万円をだまし取られたことが判明したほか、檜山地方の60歳代女性が8~11月に計約6500万円の被害に遭った。北斗市でも9月、40歳代男性の計約5450万円の被害が明らかになった。 捜査関係者は「電話を使った詐欺の摘発が相次いでいることから、犯行グループがSNSを通じた投資詐欺に軸足を移しているのではないか」と分析する。道警によると、投資詐欺はSNSのダイレクトメッセージや広告をきっかけにラインのアカウントを交換すると、外国人や著名な経済学者を名乗るアカウントから、外国為替証拠金取引(FX取引)や暗号資産の投資をもちかけられるケースが多い。 偽の投資サイトで利益が出ているように見える画面を提示し、さらに投資を促す手口もあるという。道警は「安易なもうけ話には注意してほしい」と呼びかけている。 ◆専門用語使い 巧みに誘導 被害女性 相談せず後悔 「投資詐欺の存在は知っていたが、まさか自分が被害に遭うとは……」。1000万円超をだまし取られた札幌市に住む60歳代の女性は声を落とした。 投資に興味があり、SNS上の広告をクリックしたのがきっかけだった。8月12日、投資アナリストを名乗るアカウントからラインが届く。やり取りを始めると、すぐに「投資のスキル共有」と銘打ったグループに招待された。 「今週5%以上の利益でました」「まだ銘柄買えますか」――。景気のいい会話に心が動いた。約3週間後の9月4日、「必ず5倍から10倍の利益目標を達成できる」とカスタマーサービスを名乗るアカウントを紹介され、呼びかけられるままに連絡をした。すると、「早くやらないともうからない」と畳み込まれ、1000万円以上を指定された口座に振り込んだ。 違和感を感じたのは、10月下旬だった。これまで投資したお金を引き出そうとしたが、「上級会員にならないといけない」と逆に追加で現金を振り込むことに。さらに、金銭を要求されたときにようやく被害に気が付いたという。 「少しでも違和感を感じたら、すぐに周囲に相談するべきだ」。女性は後悔をにじませた。 前の記事 一覧へ戻る 次の記事 記事の絞り込み カテゴリー インターネット・携帯電話 凶悪犯罪 放火・不審火 特殊詐欺 路上犯罪 その他 都道府県 全国 北海道 青森県 岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県 千葉県 埼玉県 東京都 栃木県 神奈川県 群馬県 茨城県 山梨県 新潟県 長野県 岐阜県 愛知県 静岡県 富山県 石川県 福井県 三重県 京都府 兵庫県 和歌山県 大阪府 奈良県 滋賀県 徳島県 愛媛県 香川県 高知県 山口県 岡山県 島根県 広島県 鳥取県 佐賀県 大分県 宮崎県 熊本県 福岡県 長崎県 鹿児島県 年の指定 2024年 2023年 2022年