犯罪トピックス

70代女性 1050万円詐欺被害 徳島県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
徳島県

2023年11月18日付 読売新聞大阪朝刊13版・徳島

 徳島県警は17日、インターネットバンキングで不正に現金を送金される手口などで、徳島市内の70歳代の女性が計1050万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。県警は「警察官が銀行口座の暗証番号などを聞き出すことはない」と注意を呼びかけている。

 県警捜査2課によると、先月6日、架空の「東京中央署の警察官」を名乗る男から女性宅に「捕まえた犯人があなたの口座を使っていた」と電話があった。検察官などを名乗る複数の男からも電話がかかり「犯罪グループと無関係であることを証明するため、通帳とキャッシュカードを預かる」と言われた。

 同25日、女性は男らの指示通りに通帳とカードを自宅の郵便ポストに入れると、後で「押収品目録交付書」との書類が入っていた。女性はさらに、指示に従い別の口座を開設し、1000万円を入金した。

 今月、他県警の捜査で女性のカードが見つかり、口座にあった現金50万円が引き出され、入金した別口座の1000万円が送金されていたことが発覚。県警は、男らが女性の口座の暗証番号などを聞き出し、ネットバンキングができるよう操作、送金したとみて調べている。

 また、今月6日には、徳島市内の60歳代の男性が、パソコンでインターネットを閲覧中、「ウイルスに感染した」という表示を見て、問い合わせ先として書かれた電話番号にかけたのをきっかけに、5万円分の電子マネーをだまし取られ、現金100万円をネットバンキングで不正に送金される被害に遭った。

 

記事の絞り込み

TOP