犯罪トピックス

浦安不審火今月5件目 バイクなど焼く 千葉県

カテゴリー:
放火・不審火
都道府県:
千葉県

2023年5月23日付 読売新聞朝刊13版S・東葛

 千葉県浦安市のマンションで今月に入り、駐輪場のバイクや自転車が燃やされる不審火などが5件相次いでいる。18日までに同一マンションで4件起き、21日には近くの別のマンションでも発生。「部屋にまで火が移ったらどうしよう」。駐輪場は居住棟1階や隣接地に設置されており、住民は不安を募らせている。いずれも夜間や未明に起きており、千葉県警浦安署は連続放火事件とみて調べている。

 浦安署の発表によると、21日午後10時5分頃、浦安市明海(あけみ)のマンション駐輪場で、「二輪車が燃えている」と近くに住む女性から110番があった。バイクと自転車が1台ずつ焼け、火は約40分後に消し止められた。けが人はいなかった。

 「消防車のサイレン音が大きく、『何事か』と思った」。住民の会社員男性(51)は、出火当時を振り返る。周囲には、ガソリンや石油が燃えたような臭いが漂っていたという。

 30歳代の女性は「家が燃えたらと思うと怖い」と語る。駐輪場の火が部屋に燃え移ることや、部屋に直接火を付けられることに不安がよぎるという。幼い子どもを2人育てており、「もしもに備えて避難経路を確認した。子どもにもすぐに逃げようと伝えている」と話した。

 このマンションから北に約500メートル離れた浦安市日の出のマンションでは、3日から18日にかけて、駐輪場のバイクや自転車が焼ける不審火などが相次いでいる。3日と13日にはいずれも、20台近くのバイクや自転車が焼け、14日にもバイク1台が焼損。18日には、燃えたような跡がある紙がバイクの燃料タンクに詰められているのが見つかった。

 3日の火災を目撃した住民男性(54)は「爆発音が2回聞こえ、現場に行くと火の手が『パッ』と上がった」と証言。「早く犯人が捕まってほしい」と願っていた。

 

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