高額詐欺急増ご注意 1000万円前後 今月被害昨年の6倍 栃木県 公開日: 2022.12.15 カテゴリー: 特殊詐欺 都道府県: 栃木県 「栃木県内では今月に入り、1000万円前後の高額の特殊詐欺被害が続いている。息子や孫、市職員などを装ってだます相手を探る「アポ電」が、年内最後の年金支給日となる15日に合わせて増加すると予想され、栃木県警は注意を呼びかけている。(橋爪悦子、三枝未来) 県内では、今月7日に大田原市の男性(81)宅に、息子を名乗る男から「かばんが盗まれた」などと電話があり、金を求められた男性が1400万円を手渡す被害があった。8日には芳賀町の女性(87)が孫をかたる男から同様の電話を受け、800万円をだまし取られた。 県警生活安全企画課によると、県内では今月1~12日で6件、計約3100万円の詐欺被害が確認されている。詐欺グループにとっても、12月は最後の追い込みの時期とみられるが、今月は12日時点で、既に昨年12月の6倍近い被害額となっている。同課は「今月は1件の被害額が大きいのが特徴だ」と指摘する。 年間を通して見ても今年は被害が増えている。同課のまとめでは、今年の11月末現在の特殊詐欺認知件数は145件で、前年同期比17件増。被害総額は2億4502万円に上る。目立つのは家族を装った「オレオレ詐欺」で、手口別では62件で最も多く、前年同期比22件増となっている。 オレオレ詐欺は、2020年に県警が詐欺の受け子を複数摘発して以降、県内では一時下火になったが、今年は増加に転じた。新型コロナウイルスの感染拡大により、家族で顔を合わせる機会が減少し、コミュニケーションの希薄化が進んだことも要因だという。 15日の年金支給日には、受給者にまとまった金額が振り込まれる。同課は「年金支給日を狙ったアポ電が増えることを考えると、被害はさらに広がる可能性がある」と警戒する。 県警は対策として、金融機関に詐欺防止の対応の強化を求めるほか、各家庭には「防犯機能付き電話機」の設置を推奨。未設置の人には留守番電話機能を活用し、録音を聞いてから出る方法も勧める。同課の担当者は「年末年始の帰省の機会に、家族しかわからない合言葉を決めたり、防犯機能付き電話の設置について話し合ったりしてほしい。金銭を要求されたら電話を一度切るなど一呼吸おき、慌てずに詐欺を疑って」と注意を促した。 前の記事 一覧へ戻る 次の記事 記事の絞り込み カテゴリー インターネット・携帯電話 凶悪犯罪 放火・不審火 特殊詐欺 路上犯罪 その他 都道府県 全国 北海道 青森県 岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県 千葉県 埼玉県 東京都 栃木県 神奈川県 群馬県 茨城県 山梨県 新潟県 長野県 岐阜県 愛知県 静岡県 富山県 石川県 福井県 三重県 京都府 兵庫県 和歌山県 大阪府 奈良県 滋賀県 徳島県 愛媛県 香川県 高知県 山口県 岡山県 島根県 広島県 鳥取県 佐賀県 大分県 宮崎県 熊本県 福岡県 長崎県 鹿児島県 年の指定 2024年 2023年 2022年