犯罪トピックス

暗号資産7710万円分詐欺被害 長井 警官かたる男PC遠隔操作 山形県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
山形県

2025年7月2日付 読売新聞朝刊・山形

 山形県警捜査2課などは1日、長井市に住む60歳代の男性団体職員が、警察官を装った男に約7710万円相当の暗号資産をだまし取られたと発表した。パソコン画面の遠隔操作で被害に遭っており、同課が電子計算機使用詐欺事件として調べている。

 発表によると、4月23日、スマートフォンに着信があったので男性が出ると、男から「事件のことで聞きたいので兵庫県警に転送する」と告げられた。電話は同県警の「カワシマ」を名乗る男に代わり、「口座が悪用され、あなたに逮捕状が出ている」などと言った。

 男性はカワシマとLINEでのやり取りを始め、ビデオ通話で取り調べを受けたり、逮捕状の画像が送られたりして、本物の警察官だと信じた。その後、カワシマの指示で画面共有アプリをパソコンにインストールした。

 画面を共有しながら、男性は暗号資産口座のIDとパスワードを入力し、ログインした。その後、カワシマの遠隔操作で、約7710万円相当の暗号資産が不正に送金されたという。

 その後、「暗号資産の口座に50万円を送金しろ」などと指示されて不審に思い、長井署に相談して被害に気づいた。

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