犯罪トピックス

高額詐欺被害相次ぐ 佐賀県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
佐賀県

2025年3月14日付 読売新聞西部朝刊12版・佐賀

 佐賀県内で、警察官などを装ったニセ電話詐欺による高額な被害が相次いでいる。佐賀県警は「電話で『お金』などの話があれば詐欺を疑い、家族や警察に相談して一人で対応しないで」と注意を呼びかけている。

 佐賀南署は13日、佐賀市の50歳代男性が約1億4290万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。県警によると、県内で過去10年に発生した「ニセ電話詐欺」の被害額としては最も高額という。

 発表では、昨年10月31日、男性の携帯電話に警察官を名乗る男2人から「あなたの名義の携帯電話で不正なメールが送られている。内容は投資詐欺で、被害総額は1億4000万円くらいある」などと電話があった。

 その後、検察官を名乗る女からも電話があり「逮捕されないためには2010万円の保釈金を払う必要がある」などと言われ、同11月5日~同12月19日、指定された法人名義の口座などに39回にわたり、計約1億4290万円を振り込み、だまし取られた。同日、佐賀市内の金融機関から県警に「高額な振り込みを繰り返している人がいる」と連絡があり、佐賀南署員が男性宅を尋ねて確認し、判明した。

 また、白石署は13日、江北町の60歳代男性が約2500万円の詐欺被害に遭ったと発表した。  発表によると、昨年8月19日~同9月27日、男性の携帯電話に厚生労働省の職員や宮城県警の警察官を名乗る男から電話があり、「宮城県内であなた名義の保険証が使われ、大量の睡眠薬が処方されている」「詐欺グループを逮捕したところ、あなたから通帳を買ったと話している。潔白を証明するためにオンラインで検察官の取り調べを受けてもらう」などと言われた。検察官を名乗る男からは「紙幣番号を調べれば、犯罪によって得た金かどうか分かるので、指示する口座に送金するように」などと指示され、同27日までに指定口座に7回にわたり、計約2500万円を振り込んだ。

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