警察など名乗り９８００万円　県東部５０代女性が詐欺被害　島根県

公開日: 2025.03.06

カテゴリー:

特殊詐欺

都道府県:

島根県

2025年3月6日付　読売新聞大阪朝刊13版・島根

　島根県東部の５０歳代女性が、警察や検察を名乗る男女から９８０４万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと、県警が５日発表した。県内で認知された特殊詐欺事件の被害額としては、過去最高という。

　発表によると、女性の携帯電話に昨年１２月１５日、自動音声で「携帯電話を止める」と連絡があり、女性が音声に従って指定の番号に折り返したところ、大手通信会社の社員を名乗る男から「携帯電話が犯罪に使われている」と説明を受けた。

　その後、大阪府警の警察官や検察官を名乗る男女から「携帯電話や通帳が犯罪に使われている」「紙幣調査のために株や保険を全て売却して振り込め」とビデオ通話などで指示を受け、同３０日までに計９８０４万円を指定口座に振り込み、だまし取られたという。 　

　県警によると、女性は、犯人グループからかかってきた電話番号の一部に、大阪府警が使用する電話番号と同じ並びがあったことや、ビデオ通話に映った男らが制服姿だったことから、信用してしまったという。