犯罪トピックス

特殊詐欺5560万円被害 ほかに2人1724万円 山形県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
山形県

2024年11月15日付 読売新聞朝刊13版・山形

 山形県警発表によると、60歳代の男性会社員は6月、「総合通信基盤局」所属を名乗る男からスマートフォンに着信があり、宮城県警の「井口」を名乗る男に代わった。「口座がマネーロンダリングに使われている」などと言われた。 

 男性は井口とLINEのメッセージや電話などでやりとりするようになった。電話口で検事をかたる男から「マネーロンダリングに使われているので資産を凍結する」などと言われ、男性は不安に思い、指定された金融機関に口座を開設した。その後、預金や生命保険を解約したお金などを全て送金するように指示され、7月11~19日に7回にわたり、計約5560万円を送金した。 

 ほかも電話による詐欺だった。80歳代の無職男性には9月、固定電話に東京中央署員の「マエダ」を名乗る男から電話があり、「暴力団から守るため」などとして、毎日口座から50万円を下ろすよう指示された。その後、検事をかたる男から指示され、下ろした現金計1100万円を入れた紙袋を自宅の門の前に置いた。気付くと現金がなくなっていた。東京中央署という警察署は存在しない。 

 30歳代の自営業の男性は今月、スマホに山口県警の警察官をかたる男らから電話があり、ビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられた。「詐欺で逮捕状が出た。犯罪資金がないか確認する」などと言われ、指定された口座に624万円を振り込んだ。 

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