犯罪トピックス

特殊詐欺2件3000万円被害 新庄と山形の60代女性 山形県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
山形県

2024年10月17日付 読売新聞朝刊13版・山形

 山形県警組織犯罪対策課などは15日までに、新庄市と山形市の60歳代女性が現金計約3000万円をだまし取られる特殊詐欺被害があったと発表した。現金は戻っていない。

 発表によると、新庄市の女性は現金約1580万円をだまし取られた。9月20日、女性のスマートフォンに国際電話を意味する「+1」から始まる番号の着信があり、初めは「電話代が未納だ」として料金を請求された。女性は約30万円を指定口座に振り込んだ。

 その後、「日本サイバー犯罪対策センター」の人物を名乗る男らから「あなたのスマホがハッキングされ、ウイルスをまき散らしたせいで全国に被害者が出ている」「被害者が入院することになった」などと告げられた。女性は言われるまま、計1500万円以上を指定口座に振り込んだり、宅配便で送ったりした。

 一方、山形市の女性には自宅の固定電話に着信があった。被害は現金約1407万円だった。

 9月10日に女性宅の電話が鳴り、女の声で「あなたの使っている電話が今日で使えなくなる」と通告された。その後、刑事を名乗る男が電話口で「あなたの個人情報が暴力団の資金洗浄に使われている」と述べ、指定する電話番号への定期的な連絡を求めた。

 その後、「持っているお金を全て調査しましょう」と言われた女性は25日と10月2日、指示に従い、紙袋に入れた現金計約1407万円を自宅前の駐車場に置いた。いずれも間もなく持ち去られたという。

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