犯罪トピックス

金塊3億円分詐欺被害 仙台の70代、過去最高 同様手口急増 宮城県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
宮城県

2025年10月21日付 読売新聞朝刊・宮城

 宮城県警仙台南署は20日、仙台市太白区に住む70歳代の無職女性が、金塊約18・6キロ・グラム(時価3億4800万円相当)と現金約1040万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。県警によると、県内の特殊詐欺の被害額としては過去最高額という。金塊をだまし取る手口は今年に入って急増しており、県警が注意を呼びかけている。 
 発表によると、女性宅に7月上旬、NTTを名乗る自動音声で「このまま放置すると、電話が2時間後に使えなくなる」と電話があった。案内に従ってダイヤルを押したところ、警視庁捜査2課の警察官を名乗る人物から「あなた名義の携帯電話が犯罪に使われている。全財産を警察と金融庁で調べる」と告げられた。女性は7月中旬頃~10月8日、指示された通り、太白区内の駅のコインロッカーに計8回にわたり金塊を預けた。その後、同じ人物から「口座のお金を調査する」と言われ、女性は同月10~16日に指定された口座に計6回現金を振り込んだ。 
 県警によると、県内で金塊をだまし取る手口は昨年は1件だったが、今年は6件に上り、被害総額は5億円を超えた。県警生活安全企画課の芳賀幸治犯罪抑止指導官は「警察官が金塊やお金を送らせることは一切ない。『犯罪が疑われている』といった内容の電話は詐欺と思って切ってほしい」と話している。

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