金の延べ棒　１億９８００万円分詐取被害　北海道

公開日: 2025.08.29

カテゴリー:

特殊詐欺

都道府県:

北海道

2025年8月29日付　読売新聞朝刊・道社Ａ

　北海道警函館中央署は２７日、函館市の７０歳代女性が警察官などを名乗る手口の特殊詐欺に遭い、約１億９８００万円相当の金の延べ棒を詐取されたと発表した。道内で起きた特殊詐欺事件で過去最高の被害額となる。 

　発表によると、女性は１月９日、警視庁の警察官を名乗る男から電話で「資金洗浄事件を捜査している。後で新潟県警から電話が来る」と告げられ、同県警の捜査員を称する別の男に「金の流れを確認する必要がある」などと説明される中で金の延べ棒を繰り返し購入することになった。その後、指示された通りに無施錠の自宅玄関に置いていたところ、何者かに持ち去られたという。 

　また、釧路署も２７日、類似の手口で釧路市の６０歳代女性が約５２８０万円相当の暗号資産をだまし取られたことを明らかにした。 

　同署によると、詐欺グループは石川県警の警察官などと称し、捜査名目で女性に暗号資産の購入と送信を指示したという。