高知の５０代女性３１８７万円詐欺被害　高知県

公開日: 2025.06.26

カテゴリー:

特殊詐欺

都道府県:

高知県

2025年6月26日付　読売新聞大阪朝刊・高知

　高知県警は２５日、高知市内の５０歳代女性が計３１８７万円をだまし取られるオレオレ詐欺の被害に遭ったと発表した。

　発表によると、女性は５月上旬、自宅の固定電話に自動音声で「あなたの携帯番号が２時間後に使えなくなる」という電話を受けた。案内された番号を押すとＮＴＴドコモや東京地検を名乗る人物らが電話に出て、女性の通帳が犯罪に関わった可能性があり、口座の現金の記号を調べる必要があるなどと説明したため、女性は携帯電話の番号を教えた。

　同月１２日、携帯電話にかけてきた警視庁を名乗る男からの指示で、女性は新しく口座を開設して約２８００万円を入金。女性は口座のログインパスワードなどを男に教え、「まだ家に現金はあるか」と聞かれたため、自宅に保管していた現金も入金した。

　口座の金は、女性が２回、指定された口座に振り込み、同月２２、２３日には残りがほとんど出金されていた。男と連絡が取れなくなったことを不審に思い、女性が今月２０日に金融機関に相談して被害が発覚した。

　今年の県内のオレオレ詐欺の認知件数は２０件（前年同期比１９件増）、被害額は１億９２６１万円（同１億９１６６万円増）。