犯罪トピックス

特殊詐欺6800万円被害 村山の60代 警官かたる男らが指示 山形県

カテゴリー:
特殊詐欺
都道府県:
山形県

2025年5月21日付 読売新聞朝刊・山形

 山形県警組織犯罪対策課などは20日、村山市に住む60歳代女性が、警察官などを装った特殊詐欺の被害に遭い、約6800万円相当の暗号資産をだまし取られたと発表した。県内の特殊詐欺の被害額としては、統計を開始した2004年以降で4番目に大きい。

 発表によると、4月29日、自宅の固定電話が鳴ったので女性が出ると、NTT職員を名乗る男から「身分証の偽造が増えている」などと告げられた。電話の向こうで大阪府警捜査2課の「大迫」を名乗る男に代わり、「あなたに逮捕状が出ている。身の潔白を証明するためには、お金の調査をする必要がある」などと言ってきた。

 女性が大迫にLINEのアカウントを教えると、大迫からメッセージで警察手帳のような画像が送られてきた。女性は大迫が本物の警察官だと信じた。

 女性は指示に従い、銀行員に対し「暗号資産の方が利率がいいから」とうその理由を述べ、銀行窓口で計約6960万円を出金。暗号資産に交換し、指定された口座に約6800万円分を送った。

 その後、家族の口座からも金を送るよう指示されたことで不審に思い、村山署に相談して被害に気づいた。

 同課によると、県内では今年、警察官を装って事件の解決名目で金銭などを要求する詐欺の被害が17件確認されている。

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