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放火・不審火
山形県

酒田中心部不審火4件 先月28日~10日 現場に油?放火か 山形県

2024年05月

2024年5月15日付 読売新聞朝刊13版・山形

 山形県酒田市中心部で、4月28日から今月10日にかけて、4件の不審火が相次いで発生している。いずれもけが人は出ていないが、捜査関係者によると、一部の現場からは、油とみられる成分が検出された。県警は放火の可能性を視野に捜査している。

  初めは4月28日、同市日吉町の飲食店に隣接する車庫で内壁や収納ボックスが焼けた。今月1日には、北新町の木造アパートの解体工事現場で火災が発生。同日は解体作業が休みで、アパートはほぼ骨組みのみの状態だったという。5日には寿町で、木造平屋の会社事務所が全焼した。

  10日には、アパート解体現場からわずか約30メートルの場所で、数年前から無人だった空き家の外壁や物置が焼けた。4件の現場は、住宅街や飲食店、観光施設「相馬楼」などがあるエリアで、直径700メートルの圏内にある。

  捜査関係者によると、4件のうち一部の火災現場からは、油とみられる成分が検出された。

  住民の間には不安が広がっている。同市北新町の会社経営者の50歳代男性は、近隣で発生した2件の火災について、「周辺には他にも空き家があり、近所の人たちも怖がっている。原因を突き止めてほしい」と語った。また、「周辺住民はほとんど顔見知りなので、外部から人が来れば目立つはずだ」とも話した。

  県警は、油の成分が確認されていない場所でも詳しく調べており、並行して県警科学捜査研究所が成分分析を進めている。酒田署は、現場周辺での聞き取りなど捜査を進めるとともに、市中心部で重点的な巡回を行い、警戒を強めている。

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