2024年5月15日付　読売新聞大阪朝刊13版・統奈良

　奈良県警捜査２課は１４日、７０歳代男性が４５５０万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。

　発表では、奈良市の７０歳代男性は１月下旬、警察官を名乗る人物から自宅の固定電話で「犯人が持っていた個人情報リストにあなたの名前と口座の情報がある」などと告げられた。

 　その後、警察官や検察官を名乗る人物と市内で２回会い、「口座を開設し、預金を移す必要がある」と説明されたため、男性名義の銀行口座を開設。２月下旬に４回にわたって口座に計４５５０万円を振り込んだ。

 　入金後、１か月ほど連絡がないことを不審に思った男性が口座を確認。残高がなくなっていたため、奈良署に相談し被害が判明した。

 　同課は「警察官が口座を開設させたり口座間の送金を指示することはあり得ない。詐欺を疑って相談してほしい」と呼びかけている。