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2024年5月14日付 読売新聞朝刊13S版・茨城近
茨城県警は13日、阿見町の男性(38)が身内や警察官を装う「オレオレ詐欺」の被害に遭い、4日間で14回にわたり計9900万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として調べている。県内のオレオレ詐欺の被害額では統計の残る2011年以降、最も多いという。
発表によると、男性の携帯電話に7日、奈良県警察官を名乗る男から非通知で着信があり、「逮捕状が出ている。今すぐ出頭できるか」などと言われた。続いて検察官を名乗る男に代わり、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「捜査本部」という名前のアカウントとやりとりするよう誘導された。
その後に男性はラインで、実際の名前や住所が書かれた偽の逮捕状などの画像を受け取り、「財産を差し押さえなければならない」などと言われた。男性は指示されるままに、10日まで計14回にわたり計9900万円をインターネットバンキングで振り込んでだまし取られた。
不審に思った男性は12日、県内の警察署に相談して詐欺が発覚。「逮捕状を見せられて慌ててしまった」と話しているという。
県警によると、ラインでやりとりするよう誘導するニセ電話詐欺の手口が増えているといい、「SNSでお金の話をされた際は、詐欺の可能性が高い。すぐ110番してほしい」と呼びかけている。
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