2024年4月16日付　読売新聞朝刊13S版・茨城近

　茨城県警は１５日、茨城町の無職男性（６７）がニセ電話詐欺で、現金など計２０３０万円をだまし取られたと発表した。

　発表によると、男性は３月１８、１９日、男２人から「携帯電話の未納料金があり、支払わなければ裁判になる」などと電話を受け、計８０万円分の電子マネー利用権をだまし取られた。その後、サイバーセキュリティーセンター職員を名乗る男２人から「あなたの携帯電話がサイバー被害に遭い、全国に被害者が出ている」などと言われ、現金など計１９５０万円を詐取された。

　男性は今月１１日に県警に相談し、被害が判明。男性の携帯電話に同センター職員を名乗り、現金８００万円を宅配便で送るよう指示したとして、県警は１３日、東京都江東区の自称専門学校生の男（１８）を詐欺未遂容疑で緊急逮捕し、関連を調べている。

　また、県警は１５日、ひたちなか市の理学療法士の男性（３８）もニセ電話詐欺で、現金計８２４万円をだまし取られたと発表した。警察官を名乗る男２人から無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」に誘導され、振り込んだ。