2024年2月28日付　読売新聞朝刊13Ｓ版・茨城近

　茨城県警は２７日、土浦市の無職女性（７７）がニセ電話で現金計９１０万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として調べている。

　発表では、昨年１２月下旬頃、デイサービス運営会社社員を名乗る男から「老人ホームの優先入居権がある。あなたが入らないなら譲りたい」と女性宅に電話があった。

　女性は権利を譲る旨を伝えたが、今年１月中旬頃、介護関連サービス会社社員を名乗る男から「入居権は他人に譲れない。あなたが譲った人は入居できなくなった。既に入居費用１０００万円を払っている」などと言われ、信用した女性は今月１日、指定された東京都内の住所に現金２１０万円を送った。

　２４日にも民事訴訟の供託金名目で７００万円を都内に送ったという。２６日に女性が知人に相談し、詐欺だと分かったという。