2023年9月20日付　読売新聞大阪朝刊13版・備後

　広島県警尾道署は１９日、尾道市内の６０歳代の自営業男性が外国為替証拠金取引（ＦＸ取引）名目で８１０万円をだまし取られる特殊詐欺の被害に遭ったと発表した。

　発表によると、３月上旬、男性のスマートフォンに投資に関するＳＮＳグループの招待通知が届いた。「お伝えするタイミングで取引をすれば必ず利益が出ます」などと表示され、信じた男性は５月上旬から直接、発信者と連絡を取り始め、６月下旬までに取引資金名目で指定された口座に計６回、現金を振り込んだ。

　その後、男性が出金しようとすると発信者は「委託手数料の未払いがある」などとして応じず、男性は不審に感じて同署に相談し、だまされていたことがわかった。同署が詐欺容疑で調べている。