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2023年8月8日付 読売新聞西部朝刊12版・熊南
熊本県警玉名署は4日、県内の40歳代女性が4~6月、スマートフォンアプリの登録料と称した電話をきっかけに次々と金を請求され、計約3500万円をだまし取られる被害が発生したと発表した。同署は「電話で金や電子マネーを要求されたら詐欺を疑ってほしい」と呼びかけた。
発表によると、女性の携帯電話に4月中旬、NTTの関連会社職員を名乗る男から「アプリの登録料30万円が未納だ。支払いがない場合は裁判になる」と電話があった。女性は指示通り、コンビニ店で30万円分の電子マネーを購入し、利用するための番号を伝えた。
その後、電話で「内閣府職員」や「警視庁職員」らが登場した。「あなたのIPアドレスが犯罪に使われ100人の被害者がいる」「被害者に会社を経営する高齢夫婦がいた。経営が厳しくなり5600万円を請求された」などと、新たな金を請求されたという。
支払いは、電子マネーや現金の送金、口座振り込みなどで十数回にわたり、6月下旬まで続いた。内閣府職員をかたる人物と連絡が取れなくなり、女性が7月に警察に被害を相談した。
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