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2023年7月8日付 読売新聞朝刊13版・岩手
岩手県教育委員会などは7日、国の特別名勝に指定されている平泉町の毛越寺庭園の山林内で、樹木火災の跡が5か所で相次いで見つかったと発表した。同町は文化財保護法に基づき、県を通じて文化庁に毀損(きそん)届を提出。県警生活環境課は不審火の可能性があるとみて原因を調べている。
県教委によると、焼け跡はいずれも、庭園裏手の小高い山「塔山」で見つかった。先月14日、同寺西側のウォーキングコース脇で、草刈り中の森林組合の作業員が、下草や枯れ枝の焼け跡2か所を発見。23~24日に県警が現場確認を行った際、新たに2か所が確認された。4か所の焼失面積は計408・1平方メートル。
今月5日には、同コース脇で、見回り中の消防団員が新たに1か所の焼け跡(約0・04平方メートル)を発見した。いずれも、建造物などへの影響はなかった。
毛越寺の千葉秀覚執事長は「これまでなかったことで大変遺憾だ」と話した。
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