大分県警佐伯署は18日、大分県佐伯市の女性（80歳代）が約1050万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。

　同署によると、昨年12月上旬頃、女性方に不動産の会社員を名乗る男から「あなたの家の近くに老人ホームができる。（女性には）入所の権利がある」と電話があった。女性が断ると「他の人に権利を譲っていいか」と聞かれたため承諾した。その後、弁護士を名乗る男らから電話があり、「他人に名義貸しすることは犯罪になる。名義貸しをした相手は入所費用で1000万円を払っており、これを返す必要がある」などと言われ、現金送付や金融機関での振り込みなどで４回にわたって、計約1050万円をだまし取られた。

　佐伯署が別件の詐欺事件を捜査している中で今回の被害が判明したという。