千葉県警柏署は29日、千葉県柏市の一人暮らしの女性（80）が電話ｄｅ詐欺に遭い、現金5500万円をだまし取られたと発表した。県内で今年起きた同種の詐欺事件では最高の被害額という。

　同署によると、８月９日から10月20日にかけて、女性宅に金融庁や国民生活センターの職員を名乗る男らから「個人情報が漏れ、他人があなたの会員情報を使って金を振り込んだことが問題になっている」、「解決するために保証金が必要」などと電話があった。女性は、複数の銀行口座から何度も現金を引き出し、計４回にわたり、自宅に来た男に現金を手渡したという。

　10月24日に返金されると聞いていたが、11月になっても返金されず、教えられた電話番号も通じなかったため、今月６日に同署に届け出た。