2024年3月27日付　読売新聞大阪朝刊13Ｓ版・三田

　新１年生のランドセルに付けてもらおうと、兵庫県三田市高次の読売新聞販売店「ＹＣ三田中央」は、防犯ブザーを市教育委員会に寄贈した。新年度を前にした恒例の入学祝い。配達エリア内にある小学校６校の計１３０人に渡される。

　新聞販売や古紙回収の収益金などを原資に、２００９年から取り組む。西薗崇店長（５８）が市教委を訪れ、「登下校の安心に寄与できれば」とあいさつ。三輪、高平、志手原、松が丘、広野、小野の各校に分けて袋に詰めたブザーを贈った。

　鹿嶽昌功教育長は「毎年続けてくれてありがたい。子どもたちに身を守る心構えを学ばせたい」とお礼を述べ、声かけ事案などへの抑止力に期待した。

　ＹＣ三田中央は、朝夕刊の配達時などにスタッフが通学路をチェックしているといい、中川貴司代表（５６）は「ブザーが少しでも安全のために役立てば。地域のみんなで子どもを守っていきたい」としている。