2024年1月28日付　読売新聞大阪朝刊13Ｓ版・市内

　大阪府内の読売新聞販売店（ＹＣ＝読売センター）全２５８店は２８日、特殊詐欺被害に注意を呼びかけるために府警が作成したチラシ約５５万枚を同日付の読売新聞朝刊に折り込み、購読者宅に配布する。

　府内の昨年１～１１月の特殊詐欺による被害額は約３３億円に上り、被害を食い止めようと府警がＹＣでつくる大阪読売防犯協力会に協力を依頼した。チラシには、電話などで「払いすぎた保険料等を返金します」「有料サイトの未払い金があります」「キャッシュカードを預かります」「（パソコンが）ウイルスに感染しています」などと伝えてくる詐欺の手口を紹介。海外からの電話による被害も多いため、国際電話の受信を無料で休止できる受け付けセンターの電話番号も載せた。

　配布に先立ち、熊取町のＹＣで府警府民安全対策課の鈴木一浩課長補佐からチラシを受け取った大阪読売防犯協力会の出射（いでい）健一郎会長は「情報を届ける立場として、詐欺被害を一件も出さないという気持ちで配りたい」と話した。