2024年1月26日付　読売新聞大阪朝刊13版・統奈良

　自主発行している広報紙を通じて詐欺被害を防いだとして、奈良県警奈良署は２５日、奈良市の読売新聞販売店（ＹＣ）奈良西ノ京の白石優代表（４６）に感謝状を贈った。

　同店は２０１７年頃から署の協力を得て「電話口　お金の話　それは詐欺！」といった言葉で、詐欺の手口などを紹介する広報紙「耳よりダンボ　守ろう安全！高めよう防犯意識」を発行。新聞代金の集金時に読者に直接手渡し、注意を呼びかけてきた。

　昨年１１月、広報紙を読んだ高齢女性が「身に覚えのない動画利用料４７万円の請求を受けた」と店に相談。白石代表は詐欺の可能性が高いと判断して署に通報し、被害防止に貢献した。

　白石代表は「実際に被害防止につながってよかった。これからも防犯情報を届け、相談してもらえる店でありたい」と話し、奈良署の小畑浩康署長は「今後も安全な地域づくりに協力していただきたい」と述べた。