読売新聞の販売店（ＹＣ）などが加盟する日本新聞販売協会近畿地区本部奈良・三重支部は23日、今年度の総会を奈良市内で開いた。事業計画として、公立学校の図書館への新聞配置の取り組みを進めていくことを確認した。政府は、学校図書館に新聞を置く計画を進めている。新たな計画では今年度から、小学校２紙、中学校３紙、高校５紙を目安として新聞の配置を目指す。各都道府県教育委員会にも通知され、国の財政措置で、５年間で計約190億円が充てられる。同支部は４月上旬に、吉田育弘・県教育長に要望書を提出している。

ただ、支部によると、県内の小中高校計約330校のうち、この予算を使って新聞を図書館に置く学校は３分の１程度にとどまる。こうした状況を受け、新聞配置について、清水博一支部長は総会で「一番重きを置いた事業として取り組んでいきたい」と話した。