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東京都

地域防犯 頼れる学生 明星大40人ボランティア

東京都日野市では、住民の高齢化が進み、メンバーが固定化されがちな地域の防犯活動に、同市の明星大学生防犯ボランティア団体「MCAT」(エムキャット)が名乗りを上げ、活動を続けている。昨年から本格的に始まった活動だが既に、頼れる存在として学生たちは地域に溶け込んでいる。

下校途中の児童に声をかけるMCATのメンバー

■笑顔で声かけ

「さようなら、気をつけて帰ってね」「車が来ているから危ないよ」

今月12日午後、明星大近くの市立夢が丘小の通学路で、オレンジ色のベストを着用したメンバー6人が、下校する児童たちに笑顔で声をかけた。

週3回行う、下校児童の見守りと住宅街のパトロール。幸い、不審者を見かけたことはないが、「大学生がこのベストを着て歩くこと自体が、犯罪の抑止につながっていると思う」とリーダーの榊原里奈さん(2年)は話す。

MCATは「明星コミュニティアクションチーム」の略。パトロール以外にも、ひったくり防止を呼びかける街頭キャンペーンに加わったり、警視庁日野署のイベントで振り込め詐欺防止の寸劇を演じたりと、団体名通り、地域のための活動であればボランティアとして、何でも引き受ける。

■昨年復活

実は、15年以上前に発足していたが、途中で活動が中断していた。昨年5月、文部科学省から防犯活動への協力を要請する通知が大学に届き、同大ボランティアセンターの吉田雅行主幹(60)が「復活させよう」と学生に参加を呼びかけた。

昨年6月の結成式には、約20人が集まった。「高校生の頃に変質者と出くわした経験から防犯活動に関心があった」「教員を目指して様々な経験をしたかった」――。参加者の動機は様々だった。

2年目に入り、メンバーは約40人に増え、住民にも活動が広く知られるようになった。MCATをよく見かけるという会社役員鈴木弘毅さん(67)は、「高齢化が進んで、住民は家の中にこもりがち。若い人が声をかけてくれることで、地域がにぎやかになるといい」と笑みを浮かべる。

榊原さんも「地域で『当たり前』の存在になりたい。それは地域の方が防犯について常に意識しているということだから」と話す。

◆メンバー高齢化 全国的な課題に 多摩地区 警察・学生連携目立つ

警察庁のまとめによると、全国の防犯ボランティア団体のうち、構成員の平均年齢が60代以上の団体が約6割を占める。一方で、20代以下の団体はわずか1%。メンバーの高齢化や固定化が、活動を継続していく上で課題になっている。

こうした背景から多摩地区の警察署では、学生たちと連携して、防犯活動をする動きが最近、出始めている。警視庁多摩中央署は今月上旬、周辺の大学と高校に呼びかけ、集まった計7校の学生・生徒約80人で組織する団体を発足。防犯キャンペーンなどに参加してもらう予定という。

また、犯罪学を学ぶ拓殖大のゼミ生たちが、高尾署の防犯イベントに参加している。同ゼミには警察の活動に関心が高い学生がいて、参加する側にも視野や人脈が広がるというメリットがあるという。

都安全・安心まちづくり課の玉木靖浩担当課長は、「若い人たちが参加することで、幅広い世代の人が地域の安全について考える契機になる。柔軟な思考でアイデアを出してもらえれば、防犯活動がさらに活発になる」と話している。

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