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ぼうはん日本

全国読売防犯協力会
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成功事例21
東京都玉川田園調布

基本となる防犯パトロール活動からの展開

玉川田園調布防犯パトロール隊   代表 前田浩雅
 防犯エンジニアリング 第2編

2.基本となる防犯パトロール活動からの展開 

2.1割れ窓理論の実践
割れ窓理論とは
心理学者フィリップ・ジンバルドは1969年、人が匿名状態にある時の行動特性を実験により検証した。割れ窓理論は次のような理論です。

治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。したがって、治安を回復させるには、一見無害であったり、軽微な秩序違反行為でも取り締まる(ごみはきちんと分類して捨てるなど)。警察職員による徒歩パトロールや交通違反の取り締まりを強化する。地域社会は警察職員に協力し、秩序の維持に努力する。
などを行えばよい。
実践事例
ニューヨーク市は1980年代からアメリカ有数の犯罪多発都市となっていたが、1994年に検事出身のルドルフ・ジュリアーニが治安回復を公約に市長に当選すると「家族連れにも安心な街にする」と宣言し、ケリングを顧問としてこの理論を応用しての治安対策に乗り出した。
そして就任から5年間で犯罪の認知件数は殺人が67.5%、強盗が54.2%、婦女暴行が27.4%減少し、治安が回復した。また、中心街も活気を取り戻し、住民や観光客が戻ってきた。
2.1.1 環状八号線のムベの手入れ(民官協働から民民協働へ)
このあたりの環状八号線では車道と歩道の境はムベの植え込みになっています。役所が行う手入れは側面と上部の刈込みだけです。根元にゴミがどれだけあっても、刈込を行う業者の受注範囲外です。根元の手入れを怠ると、枝が横に伸びて、枯葉やゴミが溜まります。そのすさまじさを次の写真でご覧に入れます。
まず、パトロール隊として又は隊員個人として手入れに取り組みましたが能力の限界を越えました。
2006年度から開始した東京都建設局・第二工事事務所 ・世田谷工区との協働の記録をご覧下さい。


玉川浄水場のI課長さんは、これまでの島嶼勤務の経験から「結い」「もやい」の大切さを強調し、ただまちに存在する事業所ではなく まちと共にある事業所でありたいと願い 、ムベの刈りくずを引き受けて下さったり、昼休みのランニング時には防犯腕章を 着けて下さいました。
このことをセミナーなどで得意げに話していました。
ところが、ところが 2010年度はSさんが転勤されたためでしょうか、中々手入れ作業が始まりません。しびれを切らして5月25日に撮ったのが次の写真です。

2010年5月31日に今年の担当業者のK課長さんに現場でお会いすることが出来ました。
これまでの経緯を説明すると、すぐに全体像を理解し6月4日には現場作業を終えて下さいました。
次に作業前と作業後の写真を並べたものをご覧下さい。
これまでの作業の賜物で、根元の手入れは思ったよりも 少なくて済んだようです。これぞ継続は力なりです。

施工業者も変わりました。
5月31日にお会いした施工業者のK課長さんは最初は警戒気味でした。
これまで辿って来た道を画像を使って説明すると、良く理解して下さいました。作業が終わった時に、この資料を下さいと依頼されました。社員教育・下請け教育に使いたいとのこと。施工マニュアルに無いこのような作業が必要なのか理解させる貴重な教材だと仰って下さいました。私たちの撒いた種がどこかで花を開き、実をつけるのは嬉しいことです。
2.1.2 玉川田園調布交差点脇の清掃(民民協働)
ここからは環状8号線に面した倒産ビルの植え込みと交差点の清掃です。

2005年には町会役員、それ以降は夫婦で年に一度の刈り込みとゴミ拾いは週に3~4回やりました。

2008年夏に3カ月近く入院したので、それ以降はここの刈りこみや清掃が出来ませんでした。退院後に現場を見たら綺麗なのでどなたが清掃して下さっているようでした。

2009年4月25日に町内の「スーパー田園」さんに伺ってみると「昨2008年夏からは自分たちでやっています。だけど町会の人もゴミを拾ってくれていますよ」とのこと。
―-こちらからお願いしていません。民民協働がここにも根付きました。

こうしてこの交差点は綺麗になりました。
2.1.3 犬のウンチの処置(見えない敵を見えない友に変える技)

八幡小の北側、東横線沿いに環状八号線に向かう200メートル位は 一方通行で自動車の通行量も少ない道路です。
2008年の2月ごろから突然ワンちゃんの置き土産が増えました。
さあ どうしましょう

お役所の文面もだいぶ柔らかくなりましたが、まだ固いところが残っています

その後は折に触れて新しいメッセージを貼り出しています。
これは2010年9月11日に貼り出したものです。

2.2地域内協働
2.2.1 NPO法人「玉川まちづくりハウス」との協働

玉川まちづくりハウスの活動;みどりのコモンズ

1960年代
日本でも目新しいドライブインレストラン「ヴァンファン」が町内に出来ました。
アイビーリーグ・ヴァンジャケットのファンが・テンお店と顧客もイメージです
1970年代~2007年
カフェ、ゴルフショップ、アンティーク家具の店とオーナーが変わり、1980年代に「ケヤキ」が植えられました。
2007年
建物が老朽化したので建替えが決まり、玉川まちづくりハウスがコーディネートを 開始しました
2007年~2008年
2007年7月27日に建物解体前の見学と昔語りをする会が開かれ、100万円を目標に募金活動が始まりました。
2008年12月23日
完成を祝う集いが 催されました

KEYAKI GARDEN と名付けられ、草花の植込み、腰掛けられる石の彫刻、 ガーデンが出来た経緯を記したプレートなどがあります。
2.2.2 八幡小学校特別授業

2.2.3 挨拶運動(知らない人と気軽に挨拶)
2010年度からは挨拶運動を始めました。
これは何処でもやっているように、ジャンパーや腕章、あるいは挨拶バッジを目印に挨拶をするのではありません。
道行く人と気軽に挨拶を交わし、防犯にも役立てようというものです。
警戒のオーラではなく、歓迎のオーラを出したいものです。
人見知りする人が多い土地柄ですから、知らない人と話すようになるために 色々工夫しています。
例えば、まちづくりハウスと協働して個人宅での実例を踏まえた防犯教室や防災教室(耐震工事の実例など)の実施、町会の班会の活性化などです。
今年は世田谷区の「まちの絆活性化支援事業」の助成も受けています。

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