みんなで守ろう!地域の安全

文字サイズ:

ぼうはん日本

全国読売防犯協力会
〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1
TEL.03-3216-9024 FAX.03-3216-7113
成功事例13
大阪府堺市

堺市登美丘(とみおか)地区防犯まちづくり~人をつなぎ・世代をつなぎ

登美丘地区は閑静な住宅地ですが、ひったくりや不法侵入、痴漢、車上狙い、自販機狙いが頻発するなど、治安の悪化が問題となっていました。特に、幅員4mの伊勢道は「ひったくり街道」と呼ばれるほど、ひったくりが多く発生していました。ここに、地元の有志で最初に「センサーライト」を設置し、住民挙げてのパトロールなどを実施したことなどにより、被害件数が大幅に減少しました。

黒山警察署管内の登美丘地区では2001年に82件、02年に69件あったひったくり件数が、03年には26件となり、その後年間20件程度で推移し、現在は10件程度の発生です。車上あらし、空き巣、痴漢などすべての街頭犯罪が画期的に減少しました。


■活動の目的

登美丘地区防犯委員会では、「犯罪が起こらないまち」を活動目標に掲げています。ハード面の照明設置・整備、パトロール活動によるソフト面の活動を対症療法的に行っていますが、一方で、犯罪そのものの発生をなくすための根本的解決策にも目を向け、様々な部会を組織して、大勢の人が防犯活動に参加できるような環境をつくっています。

また、定例活動以外でも、問題が発生した時にはただちに行動を起こすことを活動理念としています。
人をつないで最終的には日本型オリジナリティに富んだ地域再生を実現したいと願っています。


■活動内容

1・合同パトロールの実施

毎月第2水曜日に定例会、月2回程度は、「合同パトロール」を実施しています。この活動は防犯活動を地域全ての人に知ってもらいたいということや、参加することによって犯罪の発生をなくしていくことにもつながるため、多くの人の参加をめざしています。このため、10代の若者から高齢者まで毎回100人~300人が参加するこの団体の最も大規模なものであり、今では地域の風物詩にもなっています。

  • 活動行程:最初に全体会合を30分行い、その後、20:00から約1時間半、北野田駅周辺を重点にパトロールをします。
  • 活動開始にあたって:一ヶ月に約40回の会議、15回くらいのパトロールを行い、価値観の共有を図りました。
  • 参加の呼びかけ方:初期の参加の呼びかけは、約200名の方一人一人に電話をかけて頼みました。ただし無理に参加を促すことはせず、「もし都合がよければ参加してくださいませんか。」というやわらかい口調で呼びかけを繰り返し、約1年かけてようやく活動が定着していきました。
  • パトロールのコース:コースは固定せず、活動当日に決定しています。
  • 効果:合同パトロールを開始してから、ひったくりは90%減少しました。不審者もなくなりました。

2・小規模パトロールの実施

防犯委員、青少年指導委員を中心に、小規模なパトロールを各地域で実施しています。

3・ 防犯安全隊と立ち番

毎月2回程度、NPOが管理運営する東文化会館に集まり、情報交換や活動方針について議論を行っています。メンバーは、隊長の速見氏をはじめ、地元自治会の人も参加し約20名います。ひったくりの多い西除川改進橋他数箇所では年中夜7時から10時まで、また、毎朝通学路の立ち番も行っています。

4・登美丘ヤングサポート隊

「若者の目線に立つ、世代間をつなぐ」ことを目的に、若いメンバーで構成しています。隊長は山中氏で、メンバーは約50名で構成しています。年に1回警察官との交流会も開催しています。
合同パトロールにも参加してもらい、世代をつなぐ役割を担って頂いています。06年度のソフトボール大会は、11月3日…第1試合20対17(若者勝利)、第2試合13対12(警察勝利)終了後、警察官の皆様と地域若者の意見交換会。毎年11月3日に実施予定。今年は綱引き大会を実施しました。

5・ とみおか防犯女性の会

女性の視点から防犯活動をするため結成し、主に啓発活動そして合同パトロールに参加。

6・センサーライトの設置とインバーター式防犯灯の整備

02年にひったくり犯罪の多い伊勢道を「街頭犯罪防止モデル地区」に指定し、住民負担(約40万円)でセンサーライトを設置しました。その後、別の地区でも設置する動きがみられました。こうした実績が認められ、同10月、堺市が府の補助金を活用して「街頭犯罪防止対策地域支援事業」を創設し、設置数が増加しました。現在、登美丘地区では計180基を設置しています。
今は防犯灯をインバーター式に切り替えています。(より明るく…省エネタイプ)この場所でのひったくり事件は激減し、最近4年間は伊勢道でのひったくりの発生は1件のみ。
現在は1年間で約200~300基インバーター式に切り替えることを目標に防犯灯の整備をしています。また、防犯カメラの設置も検討し始めました。

7・子どもの見守りによる安全な地域社会の構築

昨年度からは地域の子どもの安全をテーマに人をつなぎ、普及している携帯電話やインターネットのツールを活用し、住民・行政・学校・企業が一体となって安全・安心を支える社会システムの基盤整備を目指していきたいと考えています。あわせて理想とする地域社会の再生へ向けて議論を重ねることができればと願っています。

戻る