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日本一標高の高い場所にある駐在所

2013年05月取材

◆長野県警中野警察署

長野県中野市は、長野県北部に位置し、北には飯山市、南には須坂市が隣接しています。ここで紹介させていただく志賀高原駐在所(写真下)は、長野県警中野 警察署(写真右)管内に設置されています。同警察署は、東側の下高井郡山ノ内町と中野市とを細長く東西に管轄しています。

下高井郡山ノ内町は志賀高原の麓に、湯田中、渋、安代、上林、新湯田中、星川、穂波、角間、地獄谷の9つの温泉からなる国内でも屈指の温泉郷エリアです。 野生の猿が温泉に入ることでも有名です。また、志賀高原、北志賀地区はスキー、スノーボードのメッカとして、夏には避暑地として、四季を通じて多くの観光 客が訪れる場所です。

◆志賀高原駐在所のエリア

多くの観光客が訪れる志賀高原の安全安心を支える一翼を担っているのは、越田健太郎巡査部長(33)です。

日本一標高の高い場所にある駐在所は海抜1,508mにあり、国道292号線に面したロッジのような佇まいです。

担当エリアは全域が上信越高原国立公園で、1998年には長野冬季オリンピックが開催されました。「日の丸飛行隊」が大活躍したことを記憶されている方も 多いのではないでしょうか。何と管内面積は約163平方kmに及び、113軒のホテル、企業の保養所、19箇所のスキー場が点在。地域住民は約170世帯 あり、その多くがホテルやスキー場に関わる仕事に就いています。群馬県境に建つ渋峠ホテルは、外壁の色で県境を表しており、ユニークなその姿がとても印象 的です。もちろん、この県境までが志賀高原駐在所の担当エリアというのですからパトロールも大変なことでしょう。

◆管内の事故事件について

「急坂が多い地域ですので、毎年冬場にはスリップ事故が多発します。また、山岳遭難が発生したときにも出動します。昨年(平成24年)は奥志賀で1件遭難 事故がありましたが、地元の山岳救助隊とともに捜索し、無事救助しています」と、越田巡査部長は話してくれました。

◆遭難事故を防ぐために協力を惜しみません

 児玉幹夫さん(ホテル経営)は、「志賀高原地区は山菜採りの人が山に入るのを規制しているため遭難者が少ないのです。初めてここを登山する方は、ガイド組
合を利用することをお勧めします。また、私は45年、ここで暮らしていますが、警察などと協力してこの周辺の山々での遭難者の救助にも当っていますよ」と
話し、彼の頼もしい笑顔になぜか私たちも勇気付けられました。

◆交通安全教室

私たちが訪問させていただいた5月23日(木)は、志賀高原総合会館広場で交通安全教室が開かれていました。この安全教室の生徒は、山ノ内町立志賀高原保育園の園児16人と、その保護者や関係者でした。

越田巡査部長は、模擬信号機を設置した交通安全教室で園児たちに交通安全指導を丁寧に行いました。こうした地道な活動が、当地域における今日の安全安心を築いてきたといえるでしょう。

橋本・志賀高原保育園園長は、「普段は路線バスや自動車を使って保護者が保育園まで送り届けることが習慣化していますので、園児たちは横断歩道や信号機を
車の中から見ているだけです。子どもたちが交通事故に遭わないために、この地域では、模擬信号機を使った安全教室の実施が絶対に必要なのです」と、今後も
園児への交通安全指導を継続する必要性を強く訴えていました。

◆越田巡査部長のひと言

越田巡査部長は、当志賀高原駐在所に赴任して2年だそうです。「恵まれた自然環境の中で勤務できる機会が与えられたことに感謝しています。きっと、警察官
人生の中で、一生の宝になるものと思っています。いつかはこの土地を離れなければならないのですが、一日一日を地域の方々の安全安心のために全力を尽くし
たいと考えます」と、今後の抱負を力強く語った越田巡査部長は、最後にこう付け加えました。「いつかはまた訪れたい場所になりそうです」――。

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