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ぼうはん日本

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朱鷺の舞う佐渡の駐在所

2012年10月取材

新潟県・佐渡島の東部地域を管轄する佐渡東警察署には5つの駐在所があります。そのうち両津湾の東端部に位置する姫﨑から南へ約1.5㌔行った海岸線地域 にあるのが水津駐在所です。この地域は漁港としてにぎわう水津港を中心とする穏やかな集落で、事件・事故の発生もほとんどありません。自然に生息している 「朱鷺」の飛ぶ姿も見られます。

しかし、こんなのどかな街でも有事に備え、駐在所近くの佐渡市立水津保育園(坂政臣園長)で不審者対応訓練を実施しており、見学させていただきました。当 日は不審者が保育園に侵入し、通報で水津駐在所勤務の渡部弘敬巡査部長(30歳)が急行し、身柄を確保するという流れでした。不審者役は渡部巡査部長の直 属の上司の玉木大二朗・佐渡東警察署地域課長が務めました。この訓練は毎年1回行っており、同園保育士の後藤まき子さんは「訓練とはわかりながら、不審者 の対応にはドキドキしました。駐在所が近くにあるから心強いですね」と話しました。

写真は連れ去り防止について説明する渡部巡査部長

渡部巡査部長は、最後に園児らを前に「知らない人にはついていかない」などと注意を呼びかけていました。

この駐在所勤務での大事な仕事の一つに「オンデコ」があります。

写真は郷土芸能の魂の舞を舞う渡部巡査部長

この地域には「オンデコ」と呼ばれる鬼太鼓が郷土芸能として継承されており、代々、水津駐在所の勤務員が鬼の舞を舞うという伝統が受け継がれています。渡 部巡査部長も2012年4月13日に白山神社で舞を奉納したそうで、「年明け早々から2か月くらい猛練習をして、無事大役を果たしました」と語りました。

着任する前、新潟駅前の交番や機動隊で勤務の経験があり、機動隊では東日本大震災に際し、発災から10日目に岩手県の宮古市に災害派遣され、「被災現場で
の経験が災害対策に役立っています」とのことでした。また巡回連絡については、「警察に対する住民感情もよく、繁華街と違い、すべての住人やその家族構成
が把握できたり、訪問しても歓迎してくれますので、いい関係が築かれています」と語りました。

このような人間関係が築かれていることから、本年2月、高齢者を対象に「防犯教室」を開催し、最近のオレオレ詐欺の事例を紹介し、被害に遭わないよう注意
喚起していたところ、後日、管内に住む高齢者が「駐在さんが話していたオレオレ詐欺の電話では・・・」と気づき、この高齢者は被害を未然に防止できたそう
です。

その功労で、渡部巡査部長に振り込め詐欺総合司令塔賞が授与されました。

そのほか、小学校や中学校での非行防止教室、住民に対する交通安全や防犯講話等、対象に応じた資料の作成や講話内容等に工夫している様子がうかがわれました。
さらに「地域でのいろいろな会合や催し物には必ず参加して住民との交流を図り、信頼関係を高めてます」と締めくくってくれました。

渡部巡査部長は、奥さんと3歳になる男の子と家族3人暮らし。奥さんは地元のママさんバレーでも活躍しています。 家族みんなが、すっかり地域に溶け込んで、馴染んでいるように感じられました。

写真は渡部巡査部長と奥さん

 

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