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ぼうはん日本

全国読売防犯協力会
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夫婦二人三脚で照らす街の灯台

2011年10月取材

高尾警察署管内の北側を管轄する西寺方駐在所は、新興住宅の宝生寺団地(戸建て住宅約800世帯)と旧来の住宅地が混じり合う閑静な地域です。

同駐在所の杉田清次警部補(57)は、昭和57年3月に着任してから約30年間にわたり、地域住民が安心して暮らせるように、奥さんの房子さんと二人三脚で「街の灯台」として、受け持ち区内の約2100世帯の隅々を照らし続けています。

地域を愛し、献身的な活動をしている杉田さんが、平成23年8月23日、「都民の警察官」として表彰され、地元の小学校をはじめ地域の人々からも祝福され ました。誰からも「駐在さん」と慕われ、地域に密着した活動をしている西寺方駐在所の杉田さんご夫妻の活動を紹介します。

駐在所は、誰でも気軽に立ち寄れる地域安全情報の発信地

駐在所は、学校帰りの小学生や地域の人々が「こんにちは」と声をかけて気軽に立ち寄れる地域安全情報の発信地となっています。駐在所の入り口にある水槽の 亀2匹(カメ太郎・カメ丸子ちゃん)とともに、杉田さんご夫妻が笑顔で暖かく出迎えてくれます。「地域の人々の元気な顔を見るのが何よりの励みになる」と 語ってくれました。

 

〇30年間欠かさず留守宅に巡回パトロールメモを投函

杉田さんは、駐在所に着任してから毎日欠かさず実施していることがあります。管内を巡回して街の隅々まで目くばりをし、留守宅があれば異常はないかを確 認、その都度「門扉が開いていました。閉め忘れにご注意」などと防犯上のアドバイスを記したパトロールメモをポストに投函し続けていることです。当初は、 統一されたパトロールメモ帳がなかったことから、奥さん手製のメモ用紙を使用していました。

駐在所に着任してから数年たったある日、高尾警察署に分厚い紙の束を持った一人の男性が訪れました。それは、杉田さんが投函し続けた千枚もあろうかという
巡回パトロールメモの束でした。男性は「駐在さんが毎日欠かさず回ってくれるおかげで安心して生活できます」とお礼を述べて帰ったそうです。この話を聞い
た杉田さんご夫妻は「少しでも、地域住民のために役立てれば」と、逆に、励まされました。現在も、巡回中のパトロールメモを活用して防犯意識の向上に努め
ており、地域全体に「自分たちの街は自分たちで守ろうという防犯意識が浸透してきていることが何より嬉しい」と語ってくれました。

交通安全子ども自転車東京大会で8連覇の偉業達成

杉田さんご夫妻は、子どもを交通事故から守るために、お寺の敷地を利用して「交通安全教室」を開いて指導しています。また、交通ルール向上のために「交通
安全子ども自転車東京大会」に出場しています。平成15年の第38回東京大会では、八王子市立元木小学校から2チームが出場し、個人別では優勝、チーム別
では準優勝と第5位に入賞しました。その後、子どもたちが熱心に練習に励んだ結果、第39回から第46回東京大会まで8連覇の偉業を成し遂げ、全国大会に
も連続して出場しています。

今後の目標は、東京大会9連覇と全国大会の上位入賞で、杉田さんご夫妻の指導にも熱が入り、地域の期待も大きくなってきています。

杉田さんご夫妻は、交通安全教室を通じて「子どもたちに自転車の安全な乗り方が浸透し、交通事故の減少につながれば」と語っています。

〇全国で初の防犯パトロール少年隊

 平成16年、全国で初めて高尾警察署に、管内6ブロックからなる「防犯パトロール少年隊」(以下少年隊という)が結成されました。西寺方駐在所地区ブロッ
クの少年隊は、小学生約40人(中学生も数人が自主参加)が、街の美化運動・防災運動・夏祭りなどの諸行事の際に、防犯パトロールを兼ねて参加していま
す。杉田さんご夫妻は「保護者の理解があり、兄弟姉妹へとスムーズに引き継がれているから活動が継続している」と話していました。

防犯パトロール少年隊の活動事例

防犯パトロール活動

平成23年11月20日、少年隊のパトロール活動に同行したので、その活動の一端を紹介します。午前8時30分に少年隊の隊員が西寺方駐在所に集合、全員
が緑色の揃いのジャンパーを着用、「ひったくり」や「振り込め詐欺被害防止」を呼びかけるのぼり旗を掲げて出発しました。少年隊の後方を駐在所の奥さんや
高尾署員が見守り、住宅街をパトロールしました。途中、道行く人から「がんばって」と声をかけられるなど、地域の暖かい見守りがありました。

〇駐在さんは重松流(じゅうまつりゅう)祭囃子の名人

杉田さんは、少年の頃から重松流祭囃子を習い、技は名人級と言われています。その技を子どもたちに教え、夏祭りやイベント行事などで披露して地域のコミュニケーションを図っています。

※重松流祭囃子とは、天保元年、埼玉県所沢生まれの古谷重松が生み出した流派。特徴は譜を持たず、すべて口伝で、「地囃子」として基本の太鼓はあるが、そ
の時の雰囲気で、叩いているうちに、相手の叩き方を見ぬいて、自分で工夫し,即興的に自由に変奏していくこと。これを「チラシ」と言い、ジャズ的手法が受
けている。曲目は、宮昇殿、四方殿、鎌倉、師調目、にんば、三番叟、ねんねこ、地囃子(しずみ、中の切り)で、威勢のよい賑やかな囃子である。昭和44年
6月に埼玉県所沢市の無形文化財の指定を受けた。~重松流祭囃子保存会ホームページから~

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